志布志海域委託業務

当社志布志営業所では、鹿児島県大隅半島の志布志国家石油備蓄基地(肝属郡東串良町および肝付町)の操業管理をJOGMECから受託している志布志石油備蓄株式会社から委託を受け、海域監視や海上警備などの海域業務を担当しています。

国家石油備蓄基地は、緊急時の放出指示に備え、あらゆる状況下でも確実に石油を払い出せる体制が求められています。
当社は喜入港で50年以上にわたる消防艇運航実績を持つ企業としてその豊富な海上防災経験を活かし、志布志石油備蓄株式会社の防災船運航を請け負い、海上の安全確保に大きく貢献しています。

防災船運航業務

志布志国家石油備蓄基地において、防災船3隻を運航し、備蓄基地周辺の海上警備やシーバース(原油受払施設)の海域パトロールを実施しています。
防災船は常に最良の状態で稼働できるよう、熟練した乗組員による日常点検・整備・保全管理から、定期的なドック入渠による整備計画・調整まで一貫して担当しています。

原油タンカー入港時には、当社の経験豊富な海技者が、安全な船舶誘導と防災船の適切な配備を行い、原油荷役作業時にはターミナルオフィサーとして監視を担当します。
荷役作業中は特に厳重な海上パトロールを実施し、海洋環境の保全と安全確保に努めています。これらの業務には、喜入基地で培った50年以上の技術とノウハウが活かされています。

万が一漏油事故や火災が発生した際には、迅速な初動対応と被害拡大防止のための高度な防災活動を行える体制を常時整備しており、定期訓練を通して、技術力の維持・向上に取り組んでいます。

防災訓練

万が一、海上火災や漏油事故が発生した際に迅速かつ確実に対応できるよう、志布志営業所では防災資機材を使った実践的な訓練を計画的に行っています。
これらの訓練では、実際の緊急事態を想定したシナリオに基づき、オイルフェンスの展張や油回収作業、消火活動など様々な状況下での対応力を養成しています。

当社の防災活動は一般の方の目に触れることは少ないかもしれませんが、国家のエネルギー安全保障と地域の海洋環境を守るという重要な使命のもと、24時間365日、高い意識で業務にあたっています。
石油備蓄という国の重要インフラを支え、安定したエネルギー供給と美しい海を守るという誇りを胸に、これからも技術と経験を結集し、全力で取り組んでまいります。